メンズファッション初心者が最初に揃えるべきアイテムは、白の無地Tシャツ、濃色パンツ、白か淡いブルーのシャツ、シンプルなスニーカー、季節に合う羽織りの5種類です。まずTシャツ・パンツ・靴で外出できる一組を作り、シャツと羽織りを足すと、買う順番で迷いにくくなります。予算は5種類で2万〜4万円を買い物の目安にし、使える手持ちがあれば、その分は買わなくて大丈夫です。僕は、恋愛に自信がなくて服選びまで難しく感じる人にも、サイズと着回しを基準に選ぶ方法をすすめます。
メンズファッション初心者が揃えるべきアイテムは、まず5種類
「5種類」と「5着」は違います。白Tシャツは洗い替えが必要になる一方、ジャケットやコートを最初から何着も買う必要はありません。まずは次の役割を一つずつ埋めていきます。
| 揃える順番 | アイテム | 最初の色・形 | 購入予算の目安 | |—|—|—|—| | 1 | 無地Tシャツ | 白のクルーネック | 1枚1,000〜3,000円 | | 2 | パンツ | 濃紺か黒のストレート・テーパード | 3,000〜7,000円 | | 3 | スニーカー | 白か黒、装飾の少ないもの | 4,000〜10,000円 | | 4 | 長袖シャツ | 白か淡いブルー | 3,000〜6,000円 | | 5 | 羽織り | ネイビーかグレーなどの無地 | 4,000〜10,000円 |
金額は商品の現行価格ではなく、予算を振り分けるための目安です。冬の防寒コートは別に考え、寒い時期はシャツより先に必要な防寒着へ予算を回してください。
白Tシャツは、まず1枚を試して、透け方や洗濯後の状態に納得できたら2〜3枚へ増やします。この5種類だけで毎日洗濯せず一週間過ごせる、という意味ではありません。着る頻度と洗濯の間隔に合わせて枚数を決めましょう。
女子ウケが気になると、特別な服を探したくなるかもしれません。ただ、服の好みは人によって違います。相手の評価を保証する服を探すより、シワや汚れがなく、行く場所に合う服を用意するほうが、買うものを具体的に決められます。
5種類を選ぶときは、色より先に着た状態を見る
白Tシャツは、厚み・首元・着丈で選ぶ
一枚でもシャツの下でも使うなら、首元が大きく開かないクルーネックが扱いやすいです。綿や綿混のやや厚みがあるものから見て、明るい場所で肌や肌着が透けないか試します。「厚手」と書いてあるだけで決めず、実際に着た状態で判断してください。
標準的な形なら、肩の縫い目は肩先付近、着丈はベルトが隠れてお尻を全部覆わない程度が目安です。胸やお腹に生地が張りつくもの、首元がすでに波打っているものは避けます。
真っ白がしっくりこなければ、オフホワイトや明るいグレーも選べます。白にこだわって着なくなるより、顔の近くに置いて違和感の少ない色を選びましょう。
パンツは「休日中心か、食事にも使うか」で分ける
最初の一本を決めるなら、用途で分けると選びやすくなります。
- 散歩や買い物など休日中心なら、濃紺のストレートデニム
- デートや落ち着いた店での食事にも使うなら、黒か濃紺のスラックス
- デニムほどラフにしたくないなら、紺かベージュのチノパン
デニムは強い色落ちやダメージ加工が少ないものが合わせやすいです。スラックスは中央に折り目のあるセンタープレス入りを選ぶと、Tシャツにもきちんとした印象を足せます。
「細身」は脚に張りつく細さではありません。太ももの生地を指でつまめる余裕があり、座ったときに腰や膝が苦しくないことが基準です。裾へ向かって少し細くなるテーパードも使いやすい形です。
裾は靴の甲に軽く触れる程度を出発点にし、靴の上で何段もたまるなら丈直しを相談します。足首を必ず見せる必要はありません。デニムなら裾を1〜2回折る方法もありますが、折り返しが厚くなるほど長ければ丈直しを選びましょう。
シャツは、裾を出して着られる長さを選ぶ
白のオックスフォードシャツは、普段着にも少し丁寧な服装にも使えます。オックスフォードは、表面に織りの表情がある生地です。白だと仕事着のように感じるなら、淡いサックスブルーや薄いグレーも選択肢になります。
胸元のボタンの間が開かず、袖口が手首付近で止まるサイズを選びます。裾を出して着たい人は、前も後ろも長すぎないか、横からも見てください。
ボタンはまず一つ開け、肌が見えすぎない範囲で調節します。裾を出すとカジュアルに、パンツへ入れるときちんとした印象になります。前だけ少し入れる着方もありますが、初めは出した状態で丈が収まる一枚が簡単です。
スニーカーは、白か黒のローカットから試す
白は濃色パンツの足元を軽く見せやすく、黒は汚れが目立ちにくい違いがあります。色数を抑えたいなら、本体とソールが同系色で、ロゴの小さいものから見てください。
レザーやレザー調なら落ち着いた印象に、キャンバスなら休日らしい印象になります。ただし、見た目がよくても、歩くとかかとが抜ける、指が当たる靴は選びません。普段使う靴下で両足を履き、店内を歩いて試します。
革靴やローファーは、基本の5種類が揃った次の段階です。 食事などで少しきちんと見せたい機会が増えたら、黒か濃茶の装飾が少ない一足を加えます。最初からスニーカーと両方買う必要はありません。
羽織りは、着る季節と脱ぎ着のしやすさで決める
春秋や冷房対策なら薄手のカーディガン、休日中心ならブルゾン、食事にも使いたいならテーラードジャケットが選択肢です。黒・ネイビー・グレーを軸に、大きなワッペンや強い光沢がないものを選びます。
ニットは編み目の細かいハイゲージだと、シャツにもTシャツにも重ねやすいです。丸首セーターも使えますが、気温差がある日は前を開けられるカーディガンが便利です。
試着では中に着る予定の服を重ね、背中に横ジワが集中しないか、腕を前へ出せるかを見ます。素材名だけで毛玉の出にくさや洗いやすさは決められないため、洗濯表示も調べてください。
手持ちを分けてから買うと、予算の使い道が決まる
店へ行く前に、服を床やベッドへ並べて「白系トップス」「濃色パンツ」「羽織り」に分け、靴も一緒に置きます。次に、その中から外出に使える一組を作ってみてください。
白Tシャツがなくても、状態のよい淡色シャツがあれば先に使えます。パンツの裾が長いだけなら、買い替えより丈直しで済む場合もあります。反対に、靴底が大きく減って歩きにくいなら、トップスを増やすより靴を優先します。
買い物は次の順で進めると、判断がぶれにくくなります。
1. 傷み・サイズ・不足のどれが問題なのか、一つ決める 2. 合わせたい手持ちの服と靴で店へ行くか、写真を用意する 3. 同じ商品の隣り合う二つのサイズを着比べる 4. 正面・横・後ろを見て、座る、腕を伸ばす動作も試す 5. 手持ちと二通り以上の組み合わせを作れるか考える
店員さんには、たとえばこう伝えれば大丈夫です。
> 「休日とカジュアルなデートで着たいです。白いトップスと濃紺のパンツを持っています。肩と袖のサイズが合っているか見てもらえますか」
丈直しなら、「この靴に合わせて、裾が甲に軽く触れるくらいにしたいです」と伝えると相談しやすくなります。見る場所に迷ったら、メンズ服の試着で見るべき5か所も役立ちます。
ブランドや店は統一しなくて構いません。同じMサイズでも寸法は異なるので、以前と同じ表記だからという理由だけで選ばないことが大切です。
基本の服をどう着るか、場面別の5例
色は白・黒・紺・グレーを軸に、全身で3色以内を目安にします。慣れてきたらベージュや淡いブルーを加えましょう。黒だけで重く感じる日は、顔に近いTシャツかシャツを明るくすると変化をつけられます。
| 場面 | 組み合わせ | 着るときのポイント | |—|—|—| | 休日の買い物や散歩 | 白Tシャツ+濃紺デニム+白スニーカー | Tシャツの透けと首元のヨレを見る | | カフェでのデート | 白シャツ+紺かベージュのチノパン+白スニーカー | シャツを出すなら裾が長すぎないものにする | | 夜のカジュアルな食事 | 白Tシャツ+黒スラックス+ネイビーの羽織り+黒スニーカー | 羽織りを脱いでも一組として成立させる | | 襟付きで軽くまとめたい日 | 紺ポロシャツ+グレースラックス+ローファー | ポロシャツは大きなロゴのないものを選ぶ | | 秋冬の外出 | 白シャツ+グレースラックス+ネイビーコート+黒の靴 | 寒さに応じて薄手ニットを重ねる |
ポロシャツ・グレースラックス・ローファー・コートは、基本の5種類から用途に応じて足すアイテムです。表のために一度に買い足す必要はなく、ローファーは手持ちのシンプルなスニーカーでも代用できます。服装の指定がある店では、その指定を優先してください。
白Tシャツとデニムの組み合わせに革靴を加える方法もあります。もっと気軽な休日なら、グレーの無地パーカーと黒パンツ、白スニーカーでも着られます。パーカーがゆったりしている場合は、パンツをすっきりさせると全体の量感を調節しやすいです。黒スキニーで締めつける必要はありません。
服を増やすなら、用途に合わせて7着へ広げる
基本の組み合わせで出かけてみて、「パンツを洗うと替えがない」「食事用の上着が欲しい」と不足が分かってから増やします。服だけで7着に広げるなら、次の構成が一例です。
白Tシャツ、白か淡色のシャツ、濃紺デニム、濃色スラックス、薄手ニット、ネイビーのテーラードジャケット、季節のアウター。この7着に靴と洗い替えを組み合わせます。
デニムとスラックスで休日と食事を分け、ニットで重ね着を増やし、ジャケットで少し丁寧な場面へ対応します。ジャケットを着る機会がなければ、カーディガンを続けて使って構いません。選ぶ際は、初心者向けのジャケットコーデを参考にしてください。
コートはネイビーのチェスターかステンカラーなら、白シャツやグレーのパンツと合わせやすいです。丈は膝上〜膝付近を目安に、ジャケットを重ねるならその裾が隠れるかを見ます。ボタンを留めた状態でも窮屈にならないものを選びましょう。昼夜の気温差への対応は、秋に揃える服と着方で詳しく扱っています。
買い足す前に、着る直前の状態まで見る
服の種類が揃っていても、襟の汚れや靴の泥が残っていると、清潔な印象は作りにくくなります。出かける前は、次の箇所を鏡と明るい場所で見てください。
- Tシャツの首元が伸びていないか、肌着が透けていないか
- シャツにシワや襟袖の汚れがないか
- ニットやパーカーに毛玉が目立たないか
- パンツの股やお尻に引っ張られたシワがなく、裾が余っていないか
- 靴の表面やソールに汚れがなく、かかとが大きく減っていないか
シワには洗濯表示に合うアイロンやスチーマーを使います。靴は素材に適した方法で拭き、防水スプレーを使うなら対応素材と使用方法を読んでからにしましょう。首元のヨレが戻らないTシャツは、外出用から外す判断も必要です。
服と合わせて、爪の長さ、髪のべたつき、衣類の生乾き臭も気にかけてください。香りを足す前に、洗濯と乾燥を見直します。
僕なら、買い物メモには「おしゃれな服」ではなく、「白Tに合う黒パンツ。座って苦しくなく、裾が靴の上で余らないもの」と書きます。まず手持ちで一組を着て、足りないものをこの具体さで書いてみてください。次に店で何を試すかまで決まれば、必要な一着を選びやすくなります。


